淡路島一周自転車旅(2003.7)

■2003年7月31日(木)洲本市~一宮町
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ふと目を覚ますと日が昇るところだった。夜中に寒くて何度も目が覚めたので太陽の暖かさが嬉しい。この2003年は記録的な冷夏で、当時のアメダスを見てみるとAM6時の最低気温(洲本)は21.6℃しかない。7/31の気温と思えない。21℃の寒空の下、レジャーシートに半袖で寝転がっていたのだからそりゃ寒いわけ。

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昨晩いただいたスイカは俺とN嶋の朝飯になった。K西は知らん人から貰った食べ物は絶対食えへんと言っていた。
AM6:20 寝床を片付けて出発。洲本のこの辺りは温泉街(洲本温泉)になっており、狭い道を挟んだ両側にデカい旅館やホテルが立ち並んでいた。宿泊客がまだ起きていない、早朝の観光地を走るのって気持ちいい。

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しばらく進むと道が険しくなってきた。山越えだ。出発前に洲本のファミマで買った飲み物は早くも無くなりかけている。山越えきつい!

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山を登り切ったところに「ナゾのパラダイス」があった。朝日放送の関西ローカル番組「探偵ナイトスクープ」で桂小枝が潜入した、エロい施設があるところだ。売店のおばちゃんに話しかけると、淡路島ではこの立川水仙郷が一番きつい峠だという。それは助かる。海沿いを自転車で走りたくて淡路島に来たので、山ばかりだとつらい。

■海沿いの道を進む
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おばちゃんの言っていたとおり、立川水仙郷を出ると一気に下り坂!この後海沿いをたどる。青くてきれいだ。出発前に見た道路地図に載っていた「ガードレールのない道」というのはこういうことか。断崖絶壁かと思っていたので意外だった。背の低い防波堤だけがつづき、海風を浴びながら走る。爽快やー。

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AM8時 モンキーパーク(通過)
予定ではここにも立ち寄るつもりだったが、開館時間がまだなので飛ばすことにする。今日は昨日と違ってすごく順調に進んでいる。飛ばしまくりだ。

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再び山道に入る。ときどき眼下に海と水平線が見えた。余談だが、たまたま撮れたこの写真が好きで、以前はサイトのバナーにこの写真の一部を使っていた(4番目)。ちなみに2番目の「たまちゃん」は淡路島産ゆるキャラの走りである。
それにしても山越えはしんどい。疲れきったので泳ぐことにした。「吹上浜」という場所で泳ごうと向かうと、キャンプ場のおっちゃんに制止された。

「きみら、そんな所で泳いだら渦潮に流されるぞ」

えええ!
普通、○○浜って名前なら泳げると思っていたのでショックだが、鳴門の渦潮に流されるわけにもいかないので引き返して別の場所へ。淡路島2日目にして初泳ぎである。水泳部のT橋・アウトドア派のN嶋は飛び込んで行ったが、腕の火傷のため泳げない自分と、疲れ切っていたK西は浜辺で寝た。

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喫茶海火垂(昼飯)
たまたま見つけた喫茶で昼ご飯。店内でウトウトしてしまった。(お店の方すいませんでした)
自分は割とどこでも寝てしまうのだが、後の自転車旅では松屋で牛丼食べながら寝てしまい、味噌汁に頭を突っ込んでしまったこともあった(また別の機会に書きます)。

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港町を出るとまた山越え。しかも、長い長い峠道を登った先は行き止まりという精神的に参ってしまう光景が広がっていた。看板を見ると道を間違えたことが発覚。自転車でこれはつらい。

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遠くに瀬戸大橋が見える。海沿いを走っていたはずが、いつの間にかこんな山奥に来てしまった。淡路島、意外と山が多い。

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15時頃 西淡町
なんとか正しい道に戻って海沿いに帰ってきた。午前中は順調だったが、山道で時間を食ってしまったこともあり時刻は15時を回っていた。飲み物が尽きてしまったので、民家のおばちゃんに水道水をいただけないか(ずうずうしくも)聞いてみる。庭のホースの水ならご自由にとのことなので、好意に甘えていただく。熱湯が出てきた。

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たそがれるT橋(さすがに疲れの色が見える)

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淡路島の西側を北上する。N嶋を先頭に快調に飛ばしてあっという間に五色町に入った。

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晩ご飯のため道沿いにあった大衆食堂「お多福」に入る。周りは酒の入ったおっちゃんばかりで引いたが、明らかに場違いなのは自分達の方だった。カツ丼定食を食べた。

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夕暮れが近づく中、五色町で念願の温泉に立ち寄る。あらかじめ調べておいた五色温泉「ゆ~ゆ~ファイブ」である。風呂のバラエティが多くて素敵だったと当時の旅行記にあるが、写真を見るとマッサージ器の方が気持ち良かったんじゃないかと思える。さて、今夜も寝床を探さなければならない。横になれる休憩スペースでダラダラしていたら、マッサージ器で隣に座ったおばちゃんが話し掛けてきた。

「どこから来たん?」

京都から来たこと、自転車で淡路島一周中であること、宿が無いことを告げると、おばちゃんは「多賀の浜」をお薦めしてくれた。おばちゃんによれば、多賀の浜はここから北へ数キロ。松林もあるため寒くないらしい。寒くないならそこがいい。早速向かうことにした。

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今夜の寝床(多賀の浜海水浴場)
五色温泉を出てから約1時間後、多賀の浜に着いた。やっぱり寒い。昨日にも増して寒い。またレジャーシートを広げ、雨用に用意していたビニールのレインコートを着込んで完全防寒のまま目を閉じた。これでも寒かった。(この日の最低気温20.4℃)

<きょうの走行距離>
洲本市(大浜海水浴場)~一宮町(多賀の浜海水浴場):101.3km

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