<再公開>大阪~南紀白浜自転車旅(2004.8)

■2004.8.21 和歌山県有田市~和歌山県田辺市

山越えの連続


5:24 夜明けの女ノ浦海水浴場

おはよう。てかまだ未明なんやけど。車に若者に冷え込みに虫の襲来とかで全然眠れなかった俺達。まあ俺は一人爆睡してたけどさ。
女ノ浦の全貌がだんだん見えてきた。う~ん…あまりきれいじゃないな。正直泳ぎたいとは思わなかった。

地元の人が声掛けてきた。
「きみらココ道路やで。邪魔なるからどかしや。」
道路で寝ていた俺ら。(※13)そら夜中にプップ鳴らされるわ…。

(※13) 朝まで道路で寝ていたのかよ


なんか犬までやってきた。K西は悟空と命名。
俺「この犬飼い犬なんですか?」
おばさん「そうよ。慣れてるでしょう。」
この時、俺達はこのおばさんから女ノ浦について新たな事実を知ることになる。


おばさん「この海水浴場閉鎖したのよ」
そうか…。だからこんなにゴミが散乱してるのか。
おばさん「昔は賑わったんやけどねぇ…」
ここ、場所判りにくいからなあ…。んじゃもう8時やしそろそろ出発や!バイバイ女ノ浦~。


犬ついてきてるけどな
500mくらいついてきたよ。慣れすぎ(笑)


R42に戻って、有田市内のコンビニで朝飯。今日は峠越えが二つもあるのに筋肉痛や。アンメルツ塗りまくり。K西も昨日買ったサポーターを手放せないでいた。


山の斜面に連なるみかん畑
有田といえば有田みかんやね。食う機会が無かったのでスルーしたけど、さすが本場の気合いは凄かった。山にみかんの絵まで描いてたし。(※14)

(※14) 肝心の写真(山に描かれたみかんの絵)を何故か撮っていないのだけど、おそらくこれか⇒ 有田市「有田市の果樹統計について」

有田市内はアップダウンも無く快調に進んだが、この先にはこの旅でいちばんキツい峠が待っている。


今回の舞台である国道42号。和歌山市から紀伊半島の沿岸部をぐるっと回って浜松市に至る。浜松て


山あいを進む


9:16 水越トンネル


内部に歩道は無い。なるべく端っこを通って一気に抜ける。


何故脱いだのか

水越峠に差し掛かった。まだ朝の9時やけど暑いって。T橋脱ぎだした。さてこれを越えると一気に下り坂になって、由良町や!ああーー風が気持ちいい!!


10:33 由良町のコンビニで休憩。この先も峠がある。


10:47 由良トンネル。トンネルがつづく


内部は不気味

もう全部トンネルでええよ!嘘ですけど。トンネルやと山を貫通するから、登らんでいいし楽やねんな。再び長い下り坂をおりて日高町通過、御坊へやってきた!
…御坊。そう、「きっかけ」(※15)をご覧になったことある方ならご存知かと思いますが、

(※15) 旧サイト時代に公開していた、自転車旅に目覚めた「きっかけ」。後日再公開します。

俺、ここまで自転車で一度来たことある。

あれは中3の夏やった…。あの時はここまで来るのにマジで死にそうやったけど、今回も結構死にそうです。そんな訳で、この旅はあの時のリベンジを果たす意味合いもあるのだ(俺だけやん)。

てかそろそろ泳ごか。文章中ではえらい唐突ですけど、暑っつい中峠越えしてきたので、もう自然に泳ぐことしか頭に無かった。

家からメモってきた海水浴場を探してコンビニで地図を立ち読みすると、すぐ近くに「塩屋浜海水浴場」があることが分かった。早速塩屋浜に向かっていくが、なんか道が…どんどん細くなっていく。

K西「ほんまこの道?」
T橋「人誰もおらんし、この道も使われてないっぽいで」
俺「地図通りに進んでるから合ってるはずなんやけど…」

塩屋浜があるはずの場所にあったのは、鍵のかかったグラウンドと防波堤の行き止まりだった。誰もいない。何もない。どうみてもここは違うわ。道間違えたんか…。
気力抜けてR42へ戻り、近くのガソリンスタンドの店員さんに聞いてみた。この時、驚くべき答えが返ってくるとは誰も予想できなかった。

俺達「すいません、この近くに塩屋浜海水浴場ってありませんか?地図だとこの辺りなんですが…」
店員「そんなの20年前に無くなったで」

無い!?20年前!?ちょっとパニックになった。店員さんによると、昔はこのガソリンスタンドのすぐ奥に海があり、そこら一帯が例の塩屋浜だったらしい。昭和50年代は海水浴客で賑わっていたそうだ。ところが火力発電所の建設により、埋め立てられてしまったのこと。

店員「だから今はもうあらへん。いったいいつの地図見たんや?」
俺達「マ○プルの2004年版(※16)ですけど…」
店員「ほんまか。そこの小屋も、昔は更衣室として使われてたんやけどなあ…。」

(※16) この旅が2004年8月なので当時の最新版である。よって斉藤の勘違いだった可能性が濃厚。炎天下に連れまわしてスマンかった。


12:22 喫茶サンポット


日替わりランチ(オムレツ)630円


疲れのあまり店内で爆睡(すみませんでした)

泳ぐのは諦めて昼飯や。国道沿いにあった喫茶サンポットに入り、店員のお姉さんに泳げる所を聞いてみたら、「穴場教えてあげる」とか言ってた気がするけどよく覚えてない。(※17)

(※17) わざわざ教えてくれているのに滅茶苦茶である

サンポットではかなり居座り、南へ向けて出発。それからアップダウンが続いた。一時間くらい漕いで暑さでバテバテの頃、ついに泳げそうな海発見!!


奥に見える浜辺で泳いだ模様。手前はどう見ても泳げる場所じゃない


もちろんダイブした。K西はほぼ徹夜だったので昼寝して、T橋と俺は岩礁を探検した。波がちょっと高くて迫力あったよ。3時間くらい休憩して16時頃出発。

それからまたアップダウンの道が延々と続いた。南部(※18)に入って晩飯!

(※18) 旧・南部(みなべ)町。難読地名だったが、この旅から間もない2004年10月に合併で「みなべ町」となった。余談だが、この町は南高梅発祥の地。町内の「南部高校」がその名の由来となったそうだ。


20:18 北京飯店
南部駅前の中華料理屋に入った。体臭って写ってるけど狙ってないよ。マジ気付かんかった!!!まあ暑い中漕いで来た俺らにはぴったしの言葉やけど。
店のテレビではちょうど24時間テレビが始まっていた。100kmマラソンか。ふーん。俺ら150km近く漕いでるけどな。
店のおっちゃんによると、この先田辺までアップダウンは無いらしいので、今晩は田辺で野宿しようかな。ありがとおっちゃん。

それから10kmも漕がないうちに田辺入り!まず風呂に入りたかったが、自力で見つけた銭湯の営業時間は残りわずかだった。そんな訳でまた海南のように地元の人頼みで、二軒目の銭湯を発見!


田辺市の方に教えてもらった銭湯(名前は失念)
湯は熱くて日焼けでヒリヒリしたけど、さっぱり回復。10円のマッサージ器で俺はもっと回復した。番台のおばちゃんは、俺らが自転車で旅してることを知ると、こっそり閉店後にブルガリアヨーグルトを差し入れてくれた。おばちゃんどうもありがとう!
写真は閉店後。傾いてるけど大目にみて。疲れてたから

24h営業のsakaeでおやつ買って、今夜の寝床「扇ヶ浜」に到着。


23:41 田辺扇ヶ浜海水浴場。相変わらずレジャーシートを広げるだけの野宿である
海の向こうは白浜や(田辺湾を挟んで白浜は半島になってる)。
明日、ようやくこの旅も終わるんや…。軽くトランプとかして、はやいうちに寝た。今夜はあまり寒くないし安眠妨害も無…

ヒュルルル…
パンッ!!パンパン!!ドンドンドン!!

午前4時に花火してる集団居るよ

マジ死んで欲しかった。警察呼んだろかと思った。
(※淡路島で俺らは23時に花火して警察に注意を受けている)
よりによって打上げ系しかやりよらんし…ロケット花火コッチに向けて飛ばすなやあ!

今日は距離的にはあまり進んでないけど、二つの峠越え(特に水越峠)と終始アップダウンの連続やったので相当きました。有田発が朝の8時、田辺着いたのがおそらく晩の21時。この旅で、てか今までで一番しんどかったよ。24時間マラソン?がんばれ(笑)

■今日の出費
volvic 110
ホットケーキ 84
クリスタルガイザー 110
うまい棒 9
トルコ風アイス 103
クリスタルガイザー 110
うまい棒 9
日替わりランチ(オムレツ) 630
チロルチョコ 31
ラーメン 480
銭湯 260
シャンプー(割勘) 10
はちみつりんご 80
マッサージ器 10
プチチョコチップ 75
シャカシャカグミ 94
飲み物 158

合計 2,363円

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