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笑福亭鶴瓶論(戸部田誠・新潮新書)

冷やかしのつもりで立ち読みしたが、ずっと気になり数日後に購入。読んで良かった。

タイトルだけ見ると、人を定義に当てはめて評論しているサブカルみたいな本かと思って抵抗があったのだけど、完全に偏見だった。作者もそう思われたくないようで初めにこう書いている。
「本書は、マニアや評論家の視点で鶴瓶の落語やフリートークをはじめとする芸論を語るものではない」(P.6)
分析するのではなく、鶴瓶の人間性に深く迫っているのだ。

鶴瓶が好きだわ。
在阪局の番組で、親友のやしきたかじんを説得しようとして泣いてしまっている(※1) のも好きだし、阪神大震災発生から間もない日に収録された番組で、メディアはどうあるべきなのか上岡龍太郎と熱く語っている(※2)のも、芸人とは何なのかと惹き込まれる。いずれもYoutubeで何度も観てしまう動画である。

(※1) たかじん x 鶴瓶
(※2) 震災発生から6日後に収録されたパペポTV (上岡龍太郎・笑福亭鶴瓶)

変に真面目なのも良い。
昨年、スピッツ主催のフェス「ロックロックこんにちは」でスピッツのメンバーが話していたけど、鶴瓶がスピッツと共演するにあたって、事前にスピッツのアルバム全ての曲を聴いて、全曲に短い感想を書いて渡したという。礼儀正しすぎておもろいわ。

また、人をバカにして傷つけるタイプの笑いじゃなくて、ひんしゅくを買ってでも自ら脱いでしまうところも好き。もちろん、脱ぐだけしか芸のない人とは一線を画していて、窮地に陥った挙句の行動なのがまたおもろい。

この本を読んでひさびさに、「ディア・ドクター」をYoutubeで観た。山奥の僻地の村でニセ医者になってしまった人間の映画である。
一度目に観た時は何となく良いなレベルだったのが、知識が増えた今観ると改めて良さが分かった。
「人を喜ばせるために演じている」という役がこれ以上ないほどハマっている。
劇中、おじいちゃんおばあちゃんに対してのやり取りが、NHK「鶴瓶の家族に乾杯」のまさにあの感じなので、アドリブも相当入っていそうで笑った。

鶴瓶の落語を生で聴いてみたいのでチケット応募したい。倍率はやはりスピッツ並に高いのかな。
そもそも落語を生で聴いたことがないけど

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