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【ネタバレあり】映画 君の名は。のリアリティ

「君の名は。」を観ようと思って映画館に行くと、満席で入れなかったのが前回記事。代わりに本屋で小説版を買ってきたのだった。

(▼前回記事:【ネタバレあり】小説・君の名は。を読んで

小説版のあとがきでは「映画版あってのもの」と書かれていたので、読み終えてすぐ翌日の新宿バルト9の席を予約した。以下、鑑賞して一日経ってからの感想です。

■絵がきれい
絵の美しさが想像以上だった。人だらけでゴミゴミしたはずの東京の街並みが美しい。馴染みのある新宿駅南口(バスタ新宿も)、中央総武線各駅停車、代々木駅、渋谷の歩道橋など、見慣れた風景がそこでキラキラと描かれていたのには大きく感銘を受けた。特に、三葉が初めて東京を体感する場面で、東京の風景として新宿駅南口の甲州街道からバルト9方面を俯瞰するシーンが出てくる。ついさっき自分が駅から歩いて来た道と今いる映画館が、スクリーンの中で憧れのキラキラした場所として存在していることに痺れた。

■実在企業が登場するリアリティ
東京の場面ではJRがたびたび出てくる。どれも実在する路線、駅、車両である。実在企業の名をもじったような架空の会社が出てこないことに終始感動していた。電車のドアの開閉チャイム音や代々木駅の発車メロディは完全に再現され(本物の音源か)、ドアの駆け込み防止ステッカーはJR東日本のロゴ入りだった。代々木駅ホームに貼られた広告でさえ、見たことあるやつだった。また、岐阜県の場面ではJR東海の発車標や特急ひだの再現ぶりに震えたし、中部電力も実名で出てきたのにはびっくりした。ここまで現実世界にこだわった細かい描写のアニメを生まれて初めて見た。ものすごく好感度が高い。

唯一の違和感は、新幹線の自動放送くらいだった。鉄オタなので声が違うことに反応してしまうんだけど、我ながらムチャクチャ言っていると思う。ただ、製作した方達は本物の声を使いたかったはずだと思っている。

NHKのおはよう日本は名前こそ出なかったものの完コピされていた。なんだあれは。放送中に出てくる時報のフォントや、地方の天気の字幕、彗星のニュースを落ち着いて解説するお姉さん。これはあまりにも既視感がある。

彗星分裂の中継で、各局のニュースがパパパと映るシーンは、東京キー各局のニュース番組の雰囲気が特徴的に捉えられていて興奮した。報道ステーションがアニメ化されるとは。

■謎な点
小説では時間軸についていけない感があった。映像があると分かりやすいかと思っていたが、時間が巻き戻ったような展開はやはり何が起こったのかよく分からない。ただ、SFってそういうものだよねと納得もできるので、ネットのいろんな考察はまだ見ていない。

■小説版との印象の違い
宮水のおばあちゃんはもっとヨボヨボかと思っていたら(小説版では、祭の関係者の平均年齢が90くらいだという描写がある)案外若かった。
三葉が三年前の瀧に会いに行った中央総武線の場面は、小説版の瀧は椅子に座っていた気がした(記憶違いかもしれないけど)。
また、小説ではあれほど連想していたひぐらしのなく頃にだったが、映画ではそれが一切無かった。テッシーのお父さんと、ひぐらしの大石刑事が同じ声(茶風林さん)であることに気付いたぐらいだ。

新海誠の他の映画も気になりだしている。他のアニメもこんな感じなんだとしたら、すっと入り込める。名前だけは何度か聞いたことのある「秒速五センチメートル」は、ずっと萌えアニメか何か(ものすごい偏見)だと思っていたけど違うよね。そのうち借りてみたい。

電車とかニュースとか、感情移入の方向が変な感想になってしまった。

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